絶望の中で・・

 朝目覚める頃、頭痛あり。血圧かな?と思って測ると高めの数値が出た。さらに右側の腰にしこったような痛みがあり、身体全体が柔軟さがなく動きが悪い。それで背筋が伸びず、身体を起こしているのもつらい。今日はベッドで過ごすほかはなさそうだ。

 家族が帰宅した夜、私の身体の苦痛はあまりにもひどく、立つことはできるものの背筋を伸ばすことができない。洗面所の鏡に写った自分の姿を見て驚いた。その身体はくの字どころか、S字状に曲がっているではないか!?・・それで歩くこともままならないほどの苦痛があるのだ。やっとのことでキッチンのテーブルまで歩いて椅子に腰かけようとした。だが、そのままでは座れず、夫に両脇を抱えてもらう。テーブルに私の両手をついてなんとか座れたが、今度はバランスをとるためにその手が離せない。なんということだろう!こんなことさえできないとは!?・・情けなくなって涙がこぼれた。

 夕べの腰の痛みは尋常ではなかった。陣痛のような痛みによって骨盤に何らかの変形が起こったのかもしれない。だが、なぜこんな症状に突然見舞われるのか?何がそれを引き起こしているのか?まったく思い当たることがない。不可解で絶望的な状況だが、ここで見たまま感じたままを受け入れてしまうことはできない。どうしてもギブアップするわけにはいかないのだ。もしも、思いの中で受け入れてしまうならば、それは敗北を表すことになり、私は一生この身体で生きなければならない。

そこで、私は、クリスチャンの友人に祈りを要請した。彼女は私の危機的状況がすぐに分かって、神にとりなしてくれると言ってくれた。私は以前からあまり人に祈りを頼む質ではない。人からは祈ってほしいと頼まれることがよくあるが、そういう人に限って自らは祈りの格闘をしない。自分の重荷を人に預けて気楽になっている。そうして神との深い関係に入っていこうとしない。つまり、神を信頼していないのだ。そういう訳で、神に頼らず人に頼ることを恥じていたが、今度ばかりは切迫した危機感を感じて、友人に祈りを要請するに至った。